日本語 · バージョン7

Byington

Byingtonの書体見本。

Byingtonを公開したのは2005年3月29日です。Roxioから依頼された仕事で、同社のToastというソフトウェアのDVDメニュー用に、Trajanの威厳を備えながら映像の解像度に対応できる書体が求められていました。Trajan自体には小文字がないため、Sabonを参考に小文字を作りました。古い金属活字版のSabonをスキャンして背景レイヤーに置き、手がかりにしましたが、Trajan風の大文字と調和するよう、アセンダー、ディセンダー、xハイトを調整しました。こうして、ペンで書いたような細部を避け、彫り込んで組み立てたような見た目の小文字ができました。

テレビ画面でうまく機能するよう、制作中はヒンティングをかけない低解像度のプレビューで繰り返し確認しました。インターレース表示で消えてしまうような繊細で細い部分を避け、通常のTrajanよりも太く頑丈なセリフにしました。ByingtonはRegular、Italic、Boldの3スタイルを有料で公開しました。イタリックは控えめな傾きにとどめ、強い様式化はしていません。装飾的な華やかさより、DVDメニューでの読みやすさを優先したためです。

2021年5月25日には技術面を改良しました。スペースとノーブレークスペースの不一致を修正し、分数用スラッシュを描き直して分数への対応を改善し、ドット付きLやブレーヴェ付きEなどの廃れた文字を削除しました。Unicode 2032と2033にプライム記号も追加し、Panoseのフォント識別設定を修正し、ブラウザー間の互換性を高めるために縦方向のメトリクスを調整しました。デザインの核は変えていません。

Roxioのソフトウェア以外で目立ったプロジェクトに使われることはありませんでしたが、売れ行きはまずまずでした。

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